ただのビール祭りではない!オクトーバーフェストKAMAKURA2018は10/6(土)、7(日)開催 2018.10.3
今年もオクトーバーフェストKAMAKURAが10/6(土)、10/7(日)に開催!
場所は鎌倉駅西口から徒歩約5分ほどのところにある、鎌倉市役所の駐車場です。
オクトーバーフェストKAMAKURAは鎌倉ビールをはじめとしたクラフトビールあり、鎌倉市内のお店が出店しているフードコーナーがあり、音楽ステージやワークショップもある、年に一度のビール祭り。
でも、ただのビール祭りではありません。
そこには主催である鎌倉商工会議所青年部、そして参加される鎌倉市民の皆さまの熱い想いがありました。
そんなオクトーバーフェストKAMAKURA2018の主管委員会である、鎌倉商工会議所青年部・鎌倉ビジョン委員長の津田康有(つだこうゆう)さんにオクトーバーフェストKAMAKURA開催への想いをお伺いしています。
■プロフィール
津田 康有:有限会社リンクコンサルティング・2級フィナンシャルプランニング技能士/鎌倉商工会議所青年部鎌倉ビジョン委員会委員長
本業があるにも関わらず、2万人が来場するイベントを主催してしまうスーパーエリート集団・鎌倉ビジョン委員会
鎌倉新聞
津田さん、いきなりそもそも話から入るのですが、商工会議所って何をやっているところなんですか?
津田さん
商工会議所はもうその名の通りで、商工業を営んでいる人たちが入っている団体なので、地域の経済発展とか、地域経済をどう活発にさせるかみたいなことが目的なんです。
ですので、同じ目的を持ったさまざまな年代の人たちがいるんです。
鎌倉新聞
鎌倉ビジョン委員会というのは、その鎌倉商工会議所の青年部が運営している委員会、だと。
津田さん
そうなんです。
鎌倉ビジョンっていうのは平成19年に商工会議所青年部の方で設置されたんですね。
鎌倉ストレスフリー宣言や、どういう風に鎌倉を盛り上げようかという話があって、じゃあそれを実現するための委員会を設置しましょう、という背景で鎌倉ビジョン委員会ができました。
商工会議所の中には、総務委員会といって総会で決議をしたりとか、理事会の運営をしたりする委員会があったり、会員同士が円滑に交流するための委員会があったり。鎌倉ビジョン委員会というのは、そのような委員会が色々あって、その中の一つなんです。
商工会議所に入ると、みな委員会に所属をして総会をどういう仕組みでやっていきましょうとか、会員同士の交流を目的としてバスツアー行こうかとか、他県の商業地域に行って研修してみようかとかっていうことを企画するところがあったりします。
鎌倉ビジョン委員会は、7年前からオクトーバーフェストKAMAKURAを立ち上げて、いわゆる実行委員会の役割を果たしているんです。
でも実際は事業規模がかなり大きいので、鎌倉ビジョン委員会一つではできないので、他の委員会全員にお手伝いしていただきながら運営しています。
鎌倉新聞
来場者数はどれくらいなんですか??
津田さん
今はもう2日間で約2万人の方々が来てくれるようになりました。
鎌倉新聞
あの市役所駐車場に2万人も・・・!
これだけの人たちが訪れるイベントを開催する鎌倉ビジョン委員会ですが、なぜ皆さん本業がありながらこれだけの大きな事に毎年チャレンジし続けるのかなーと、そのモチベーションがどこから来るのか知りたいところです。
津田さん
そうですね、やっぱり鎌倉商工会議所や鎌倉ビジョン委員会には鎌倉で事業を営んでいる人が多いので
この街にどう還元していくっていうところをやっぱり皆真剣に考えているんです。
僕なんかはもう一つモチベーションがあって、地元なんですよ。生まれも育ちもここ鎌倉なんです。
今年の鎌倉商工会議所青年部会長の石渡康裕も中学校の時の同級生ですし、そういう地域の仲間がいて、そこで自分たちが生まれ育ったところにどう還元していこうか。
そこに住んでいる人間も多いので、そうするとじゃあ家族に対してどう還元するか、子供たちに対してどう還元していくか。
近所のおじちゃんおばちゃんなんかとも顔を合わせたりするので、まぁそういった時に「あぁ、お前そんな事やってんだ」って言ってくれた方が嬉しかったりっていったところが皆あるのかなって思います。
仕事ももちろん大事なんですけど、地域にどう還元したり貢献するのかっていったところがやっぱり皆の原動力なんじゃないかな。
鎌倉新聞
それにしても直前ということもあって相当忙しいですよね??本業の手を止めるわけにもいかないですし。
津田さん
そうですね。
僕ももちろんですけども、他のメンバーも時間を割いてくれていて。
オクトーバーフェストKAMAKURAの関係各所に電話してくれたりとか、仕事が終わってから夜皆で集まったりとか。
昨日もメンバーの会社の事務所にちょっとお邪魔して、4、5人で会場のポップ作ったりとか、毎日皆で取り組んでいます。

オクトーバーフェストKAMAKURA昨年の様子※提供:鎌倉ビジョン委員会
オクトーバーフェストKAMAKURA開催の2つの目的とは
鎌倉新聞
そもそもオクトーバーフェストKAMAKURAって何がきっかけで始まったんですか??
津田さん
2011年3月に起きた東日本大震災なんです。
その時の鎌倉ビジョン委員会の委員長が現・鎌倉商工会議所青年部会長の石渡康裕なんですね。
第一回オクトーバーフェストKAMAKURAの時、まだ僕自身は鎌倉商工会議所の会員では無かったのですが、鎌倉ビジョン委員会では鎌倉で何か事業を行い、生み出した収益から支援金を送ろうと考えたんです。
夜の鎌倉の活性化を軸に、もう一つは継続的な被災地支援。
そこで鎌倉のちょっと閑散期、夏が終わった後の秋。オクトーバーフェストが都内や横浜でも大きく行われているので、これを取り入れて鎌倉らしいイベントができないかなっていうのがスタートです。
それが2012年の10月に第一回が現在はCOPEN Local Base 鎌倉が建っているところ、あそこの駐車場で行われました
鎌倉のオクトーバーフェスト、大行列。 pic.twitter.com/pdRu6GI9
— 伊藤美月/Mitsuki Ito (@coneejjr) 2012年10月20日
※編集部注:第一回目オクトーバーフェストKAMAKURAの様子
鎌倉新聞
あ、最初はあそこで行われてたんですね!
津田さん
2回目以降は市役所さんが場所をご提供頂いて、昨年、そして今年も市役所駐車場で開催しています。
鎌倉新聞
しっかりとした目的があって素晴らしいですね・・・!
夜の鎌倉の活性化、まさに夜になると基本的に観光できた方々は帰ってしまいますもんね。
津田さん
うん、昼間は賑やかですけどね。
そこで何ができるかっていうと、メンバーの中に飲食店を経営している方なんかも多くいらっしゃるので、出店頂いて、そこでフードブースを出してくれているんです。
そうするとフードブースで食べたものが美味しかったねって言ったら、「じゃあ次はお店に行こうか」とか、「オクトーバーフェスト行った帰りに小町通りや御成通り・由比ヶ浜通りで皆飲食しながら帰ろうか」ってなったらいいよね、っていうのがきっかけです。それが夜の鎌倉の活性化に繋がればいいなと。
鎌倉新聞
基本、出店されているお店は鎌倉商工会議所に入られている方々が中心なんですか??
津田さん
必ずしもそうではないんですが、結果として鎌倉商工会議所に入られているお店が多いですね・・・!
せっかくだったら同じ方向を向いている方たちと一緒にイベントを作っていくっていう方が、趣旨としても合っているんじゃないかなと思います。
加えて、鎌倉周辺・東北・新潟・山口のクラフトビールさんがご出店、ご協力いただいて売上から被災地に支援もしていただいているんです。オクトーバーフェストKAMAKURAの3回目からは東北のブリュワリーさんも出店していただいたりして、規模が大きくなってきています。
鎌倉新聞
今聞いていてすごい良いなと思ったところは、一般的なお祭りっていくつかありますよね。
前に自分が行ったあるお祭りなんかは普通の、鎌倉とは関係無いんだろうなという的屋さんが多く出店していたりして。
でもオクトーバーフェストKAMAKURAは鎌倉のお店や、商工会議所に入ってる方々が一緒に盛り上げて、被災地支援まで行うというのはすごい良いなと思います。
津田さん
同じ方向を向いている人たちと共に成長できるのが良いですよね。
イベントも成功して、お客さんも喜んでくれて、出店してくれる飲食店さん・ブリュワリーさんもプラスになるっていうのが一番良いかなって思っています。
☆参加店舗を発表☆
『オクトーバーフェストKAMAKURA2018』に参加する鎌倉で飲むビールにあう(…
こちらが出店ブリュワーです!!!
今年は販売方法が変わりましたので、それぞれのブリュワーさん🍺が趣向を凝らした地ビールを販売します。
限定ビールや飲み比べセットなど何が販売されるかは当日のお楽しみ!
ご来場お待ちしておりますm(__)…
家族で行けるオクトーバーフェス、それがオクトーバーフェストKAMAKURA
鎌倉新聞
オクトーバーフェストKAMAKURAは家族で、しかも子連れで行けるって本当ですか??
津田さん
はい、本当です。
やっぱり周りに住んでいる人達が遊びに来てくれて、飲食店で食べて帰るとか、そういうのも一つ目的になっていたので、ビールを飲まなくても食べてくれて子供たちが遊んで楽しかったねって言ってくれるのが良いのかなと。
もちろん、ビールを飲んでいただいて支援金がよりプラスになればよいですが、そうでなくても子供たちが楽しんで10月に「オクトーバーフェストKAMAKURAっていう楽しいイベントがあったよね」っていうのを覚えていてくれるようになっていると非常に良いかなって思っています。
なので、子供たちがスライムを作れるブースなんかもありますよ!
大人はビール飲んでるかもしれないけど子供たちは実験教室で遊んでいられるような、皆が家族で楽しめる設計になっています。
立地的にも駅からも近いので、徒歩、もしくは公共の交通機関を使って来ていただければお酒も飲めますし。
そういった点でも非常に家族で楽しめるイベントになってるかなって思います。
1からつくる楽しい【スライム】つくり
これでスライムの秘密が暴かれる・・・・・!
来場してくれる子供たちを中心に「ものつくり」の楽しさを知ってもらい、個性を養なってもらう目的で子供ブースで製作体験を行いま~す♪
ぜひ、遊びに来てくださ…
あとは今年ちょっと入れたいコーナーがありまして。
鎌倉新聞
えっなんでしょう!?!?
津田さん
被災地支援のイベントなんです。
オクトーバーフェストKAMAKURAを通じて、今までどういう支援をしてきて結果として「こういう形になってます」というのをパネルなどを使って展示しようと考えています。
「あ、一杯飲むことでこういう形になってるんだ」と見ていただいたりすることで、7年経って記憶が薄れてきている方も多いと思うのでもう一回震災の状況を思い出してもらえるようにしたいなと。
鎌倉新聞
良いですね。
一般的なオクトーバーフェスってどうしても様々な種類のビールが飲めるだけ、となってしまいがちですが、
子供含めて家族で参加できて、かつ夜の鎌倉の活性化と被災地支援につながるなんて素晴らしい・・・!

オクトーバーフェストKAMAKURA昨年の様子※提供:鎌倉ビジョン委員会
オクトーバーフェストKAMAKURAを継続させるために
鎌倉新聞
来年以降、オクトーバーフェストKAMAKURAを「こうしたい!」というのはありますか??
津田さん
これは僕が一存では言えないところにはなってしまうんですが、市民のイベントとしてご要望をものすごく頂いているイベントなので、継続してほしい!という声は多く頂いています。
ただ、じゃあそこまでの時間が今のメンバーで割けるか、とか
事業規模が当初想定していた10倍以上の規模になってきているので、我々鎌倉商工会議所青年部・鎌倉ビジョン委員会の手で賄えるのか、とか
あとは皆さんの協力があってのイベントなので、例えばルールを守らない方が多くなってしまうと、「これじゃ継続できないよね」っていう指摘も受けてしまうので、
「楽しいから継続してよ」という判断がされるのか
「まぁこの状況だと難しいよね」という判断が入って来るのか。
もちろん、個人的には夜の鎌倉の活性化と被災地支援という目的があって、かつ市民のイベントとして根付いているかと思うので続けていきたいと思っています。
来年以降は、また来年のオクトーバーフェストKAMAKURAの実行委員長である鎌倉ビジョン委員会委員長がどう考えていくか。
鎌倉新聞
委員長は1年ごとに交代するんですか??
津田さん
そうですね。
商工会議所内の他の委員会は2年連続で委員長を務めたりしているんです。
ただ、オクトーバーフェストKAMAKURAを運営すると本業より本業になってしまうので(笑)、そこはできれば1年ごとの交代でやらせてもらってるっていう。
でも本当、うちの子供なんかも楽しく来てくれるし、同級生も一杯遊びに来てくれれば保育園の子供たちも「津田のお父さんじゃん、パパじゃん」て来てくれるので、それはそれで非常に楽しいイベントなんです。
ですのでやりがいっていうのは非常に大きいものなのかなって思います。
あとはイベントとして来て楽しいイベント、というはもちろんなんですが本来的な意味である継続的な被災地支援ってのがやっぱり一番の目的と、あとは鎌倉の街が楽しく元気になってくれれば良いかなっていう思いで出店者の皆さまをはじめとして参加してくれているので、そのあたり含めて皆で楽しめるイベントだったら一番良いかなと思っています。

オクトーバーフェストKAMAKURA2018
URL:https://www.facebook.com/OktoberFest.kamakura/
日時:2018年10月6日(土)12時~20時、7日(日)11時~19時
会場:鎌倉市役所駐車場
住所:〒248-0012 神奈川県鎌倉市御成町18-10
アクセス:JR横須賀線鎌倉駅 徒歩5分
